ひそひそまつり

日々のことをひそひそと。

でも僕はなんとかそれを奥に呑み込む。

職場で飼っていた
蚕のはるこ(お)が
ひっそりと息をひきとった。
まあ、成虫になったらもう
そういうもんやから、と
知りながらも
みんな少しだけかなしそうやった。


僕が担当の蚕3匹がなかなか大きくならない、
同じ時期に産まれた蚕たちが
もう3回くらい脱皮をしてるってのに
そいつらだけはまだ1回もしない。
蚕に詳しい職場の方の話では
病気なんじゃないか、ってことだ。
うん、なるほど。
これまではモラトリアム蚕たちなんや、
とか思っていたけど、
いかんともしがたい現実をつきつけられた感じ。
うーん。


明日は部長の粋なはからいで
僕も大阪にいけることになった。
大阪に行ってなんか見学とかするのだ。
夕方に急遽決定して、
うちの職務規定では大阪に行くのは
出張伺いをださんといかんから、
「ああ、ひさびさす、伺い書くのって」
とか言ってたら
部長が
「何、出張行きたいの、どっか行きたいとこいうてみ」
と言ってきはったので、ちょい考えて
「西の方とか行ってみたいすけどねえ」
と答えたら
「西か、ないなあ」とにべもなく言われた。
でも秋に新潟に長いめの出張があって
部長が行くはずにはなっていたのやけど
他の仕事と重なって
どうも行けへんそうやから行ってみる?
と言わはった。
ええ、では、と答えた。


海辺のカフカ
沈黙が僕らのあいだに降りる。深い沈黙だ。僕の胸の中でひとつの質問がふくれあがる。それは喉を塞いで、呼吸を困難なものにしてしまうくらい大きなものになる。でも僕はそれをなんとか奥に呑み込む。


なんか昨日の夜中から変だ。
いいとか悪いとかじゃなくて
テンポっていうかなんていうか
なんか変だ。