ひそひそまつり

日々のことをひそひそと。

光のほうへ

担当している会議が終わって、
ひとまずやけど、ほっとして、
仕事を終えて、帰りに映画を観た。
「光のほうへ」という映画。トマス・ヴィンダーベア監督の作品。
全く予備知識なしに観ていて、
これはどこの国の話なのだろうかと思っていて、
後で調べたらデンマークだった。
国について、それ以外の事についてもやけど、
一面的なイメージについてしか僕は知らなくて、
デンマークと言えば、すごく社会保障が優れている国で、
とかそういった印象があって、
きっとそれもひとつの事実ではあるのやろうけど、
「光のほうへ」で描かれていた状況も又、
ひとつの国が孕む事実であるのやろうかと考えた。
観終わってから、ひとつひとつ思い返していて、
物語の伏線の張り方がとても繊細な映画やったなあと思った。
暴力について描かれていたりもするけれど、
物静かな目線で捉えられていた映画でした。
物語に出てくる人達は生きていて、
善悪とかじゃなくてただただその人達は生きていて、
電話口で子供の声を聞いたお兄さんはどうして
電話をボコボコに殴ったのやろうか、とか
弟は警察に捕まって、どうして自分はもう駄目やと思ったのやろうかとか、
色々と思うことができて、
答えを提示するのではなく、こちらで思う余地を残してくれていて、
素敵な映画やなあと思いました。