ひそひそまつり

日々のことをひそひそと。

悪口、なぐり合い、お世辞

懸案になっていた「料理をメインにした宿泊施設が何というか」問題だが、それは「オーベルジュ」だった、だそうだ。オーベルジュ。宿泊施設を備えたレストランのことらしい。オーベルジュと職場の電話の横のメモに書いてあって、家に帰るまでそれを覚えていられる自信がなかったので、手帳の8月19日にオーベルジュと書いておいた。それで安心してメモは破棄した。でも、この手帳を職場に忘れてしまったら、またブログを書く時に思い出せないだろうなあ、とか、帰る途中で手帳がポップコーンのように弾けてしまったら大変だなあ、とか思わないでもないけど、今こうやって、「オーベルジュ」ってやっぱり覚えてなかったから、平穏無事に手帳を見ながら書いたという顛末でございます。



 手帳で思い出したのやけど、過日、web制作の方と打ちあわせをしている時に僕が手帳に色々書いていたら、その方が「ああ、その手帳いいですね、1日1ページなんですね、そういうの探していたんですよね、いいなあ」と言ってきはりました。その方の手帳を見せてもらったら、大学ノートのような感じのノートに仕事とかのしなければならないタスクがきっちりみっしりと書き込んであって、その几帳面さがすごいと僕は感心してしまいました。その方があまりにも1日1ページ手帳を欲しがるものやから、「ロフトに売ってますよ」と教えてあげたら、「ああ、ロフトねえ、ロフトかあ」と、もおこの人はすぐにでも買いにいくんだろうなあ、といった雰囲気になっていました。それで、その何日か後にその方とまたあったら、「買っちゃいました」とやはり1日1ページ手帳を持っていて、もおすでにタスクがきっちりと書き込まれていたのでした。
 その方と祇園祭りの頃に街ですれ違ったことがあって、僕は気付いたので「こんばんは」と声を掛けたら「ああ」と言って手を振ってこられました。手を振る、という反応を予想していなかった僕はすこしばかり驚いてしまったのですが、まあその時が祇園祭りの頃であった、という事を鑑みれば、それも不思議ではないのかもしれません。



「You always bandy words with me.」で「あなたはああいえば、こういうなあ」ということになるようだ。bandyという動詞は1〔ボールなど〕を打ち合う、投げ合う 2〔悪口、なぐり合い、お世辞〕をやりとりする、かわす、という意味があるそうだ。悪口とお世辞の間になぐり合いが挟まれている所が個人的には興味深かった。この文章から察するに、「私」が「ああ」言うと、その対象である所のあなたは「こう」言っている情景が想像できる。仮に「私」が「こう」言ったとしたら、きっとあなたは「ああ」言うのだろうな。そういう二人の関係なのだ、きっと。