ひそひそまつり

日々のことをひそひそと。

かたつむり

朝、出掛ける時に
玄関の柱の所で
かたつむりを見掛けた。
天気の良い一日になりそうで、
乾いてしまうんじゃないかと思った。

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僕は前に
「犬のうなじに咲いた花」
という詩を書いたことがある。
その中には少しだけかたつむりが出てくる。
その詩を読んでくれた友達が
「ここに出てくるのはきっと
かたつむりでなくてはならなかったと思う。
他の何かではいけなかったんだと思う。」
という感想を話してくれたことがあって、
今更なのだけど、
ああ、なるほどなあ、
確かにそんな気もするなあと思った。

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仕事を終えて、家に帰ると、
柱の所にはまだかたつむりがいた。
ほぼ同じ位置にいるように
僕には感じられたけど、
かたつむり的には
移動をしていたのかもしれない。
コップに水をいれて、
それを垂らしてやった。
かたつむりにとってそれが
ありがたいのか迷惑なのか
僕には知る由もない。