ひそひそまつり

日々のことをひそひそと。

宇宙の辺土に残されたように


世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド
たまりがすっぽりと僕の影を呑みこんでしまったあとも、僕は長いあいだその水面を見つめていた。水面には波紋ひとつ残らなかった。水は獣の目のように青く、そしてひっそりとしていた。影を失ってしまうと、自分が宇宙の辺土に一人で残されたように感じられた。僕はもうどこにも行けず、どこにも戻れなかった。そこは世界の終りで、世界の終りはどこにも通じてはいないのだ。そこで世界は終息し、静かにとどまっているのだ。



テレビを点けたら、「ザ・ソングライターズ」という番組をしていた。この番組はミュージシャンの佐野元春さんがホストで毎回ミュージシャンの方をゲストに招き、インタビューを行っているようだ。今回のゲストがくるりの岸田さんだった。岸田さんが話す時の間とか、返答の内容も素敵だったのだが、なんか佐野さんがすごく格好良くて、すごいなあと思った。中でも、佐野さんがくるりの「魂のゆくえ」という曲をリーディングしたのだけど、なんかそれがもうえらく格好が良くて、歌詞をリーディングするというのはすごく難しいことだと思うのだけど、佐野さんのリーディングはそれが歌詞だということを忘れてしまうぐらい、なんというか自然なリーディングだった。佐野さんはリーディングの合間で、ぱちん、と指を鳴らしたりするのだが、あれはきっと佐野さんじゃなきゃ決まんない仕草なのではないかなあと思った。
佐野さんと岸田さんがくるりの「ジュビリー」という曲について対談をされている中で“優れたメロディーの中には、それに適切な歌詞というのが用意されていて、それを見つけるだけでいい”とかそんな話をされていた所が印象に残った。



心配していた「自転車のライトの輝きが失われていっている」問題だが、自転車屋さんに行ってみたら、なんてことない、ただの電池切れだった。よく見ろよ、自分。と思った。あー、でも電池だったんやなあ・・。



8月15日、終戦記念日玉音放送が流れた日。多分、ドラマか映画か何かの映像で観たのやと思うけど、玉音放送が流れていた時の空というのが、青空であったイメージがある。わからんけど、ほんまは雨が降っていたり、曇っていたりしていたのかもしれんけど、なんかそんなイメージがある。