ひそひそまつり

日々のことをひそひそと。

君はいつも僕の揚げ足を取るねえ、ねえ。

昨日の夜、「わらわし隊」についてのドキュメンタリー番組を観た。これまた教えて頂いていた番組でちょうど再放送が夜中にやっていたのだ。「わらわし隊」というのは、戦争中に戦地に赴き、兵隊の方々の前で芸をして楽しませていた吉本の芸人さん達だ。戦後、一世を風靡したえんとつあちゃこさんも含まれていたらしい。番組は「わらわし隊」の中でも、特に人気のあったミスわかなという女性の芸人さんを主に取り上げていた。
「わらわし隊」の舞台を観ている兵隊の方々が写った写真では、本当に面白そうに笑っていた。実際に戦地で「わらわし隊」の舞台を観た方のインタビューにもあったのだが、戦争というのは、人が人を殺す、ということが特別な事ではなくなってしまう状態、つまり、人が人でなくなってしまうような状況であるようだ。そんな中にあって、心から笑いに飢えていた。笑う、ということがほんのすこしの間だけかもしれないが、人間に戻る方法であったそうだ。
戦争が泥沼化してくると、ネタの内容も国の検閲が入るようになり、国威を発揚するようなネタをするように強制される。その辺りの葛藤もあり、ミスわかなはヒロポンという覚せい剤を大量に摂取するようになり、終戦1年後にはJR西宮駅北口で倒れて、そのままお亡くなりになられたそうだ。「戦争なんて誰も幸せにならない」と、ミスわかなさんにかわいがられていた森光子さんがしみじみと語ってられたのが印象的だった。



父親と墓参りに行った。普段、顔を合わせて会話をする、という機会がほとんどないので、なんか変な感じだった。この間の「ひそりと、あなたにあう日」で短いお芝居を豊島さんとして、それを創作するにあたって、随分とそれぞれの家族についての話をした。あの芝居自体はもちろんフィクションなのだけど、お話の所々に自分達が体験したリアリティーが散りばめられていた。父親と話をしていて、なんかあの時の芝居の感じを思い出した。具体的に言うと、会話のテンポ。「今日、何時?」「わからん」「え、わからへんの」「色々まわってくるみたいやし、住職」みたいな、単語をぽんぽんと交し合うような会話の感じ。



ツイッターを英語でしてみようと急に思い立ったわけやけど、別に海外に友人がいるわけじゃないし、海外に行ったこともないし、パスポート持ってへんし、これから行きたいなあ、っていうのも特にはないし、英語話せるようになったらなあ、っていうのもそんなあるわけではないのやけど、なんか言葉というものには興味があるなあというのは思う。なので、英語ではじめてみようとした所で、英語力はないに等しいので、単語でぽそっと書くとか、本で読んで、おお、この言い回しってこんな風に言うんやっていうのを書いているだけやから、あんまり勉強にもならへんかもしれんけど、まあいいかなあと思う。あ、ちなみに、「You always like to trip me up,don`t you?」というのは「君はいつも僕の揚げ足をとるねえ、ねえ。」という意味であるようだ。trip upで揚げ足をとる、ということなんなあ。揚げ足は取られたくないものなあ。でも、すごく綺麗に、しかも割りと礼儀正しく揚げ足を取れた時って、それはなんかちょっと気持ちいいものなのかもしれん。場合によりけりやろうけど。



久々にかもがわカフェさんに行って、夕食。昨日のシトロンさんもそうやったのやけど、展示させてもらったのは結構前やけど、「ああ、車内距離の」といった感じで迎え入れてもらえるのは、めっちゃ嬉しいす。ほんとやってよかった、車内距離、としみじみ。鶏肉と野菜と白ワインの料理が美味しかったす。