ひそひそまつり

日々のことをひそひそと。

ああ、ロバ。

「He took the lion's share」で「彼は甘い汁を吸った」ということになるみたいです。take the lion's share というのは獅子の分け前とか一番おおきな分け前のことをいって、どうやらイソップ童話からきているみたいです。
ライオンとロバときつねが狩りをした所、たくさん獲物がとれて、ロバがそれを均等に三等分した所、ライオンは怒ってロバを食べてしまったとさ。そして、ライオンは再度きつねに分配を任せた所、きつねは大部分をライオンに渡し、わずかな部分だけを自分のものにしたそうな。その分配に満足したライオンがきつねになぜこのような分配をしたかと尋ねると、きつねは答えたそうな。「ロバの運命が私にこの分け方を教えてくれました。」と。
ああ、ロバ。



 自転車での出勤途中、河原町御池の交差点で信号待ちをしていたら、何かが僕のかばんに、どん、と当たった。「おお、なんだね」と思って見てみると、かつきさんだった。かつきさんには昨日お会いして、偶然お会いしましたねえ、という話をした所だったから、次の日にまた偶然あうなんてすごいなあと思ったから「すごいなあ」と言うと、かつきさんも「すごいなあ」と言い放ちながら、向こうの方へと進んでいった。前回、たまたまお会いした時のかつきさんの街にそぐわない感を今日は感じなくて、その原因は緑のTシャツを着られていたことと関係があるのではないか、と仮説を立ててみた。


 夜、自転車に乗っていて、鴨川のあたりで月が明るいなあと思って見上げてみると、目や口に小さな虫が入ってきた。


 インパール作戦について。勝ち目がない戦争であった。なんで退却という指示を出せなかったのやろうか。将兵達をそこに留まらせておいたのは一体何であるのか。「軍本部の言葉は天皇の言葉だと言う。それを言われるとどうにもしようがない。」・「事件は会議室で起こっているんじゃない。現場で起こっているんだ」というのは踊る大走査線の青島さんの台詞。軍隊としての規律。無数の死をたばねてゆきすぎていく年月があった。誰が加害者で誰が被害者なんだ。