ひそひそまつり

日々のことをひそひそと。

こんちきちんへのストローク 2

 稽古。劇研アネックスまでかも川沿いを自転車で行く。とても心地良いのやけど、所々、道が深めの砂地になっていたり、ごろごろとした石の道になっていたりするので、走りにくい部分もある。


 先週はお盆で休みやったから2週間ぶりの稽古。今回もまず、お手玉回しから。最初の方はなんかぎこちなかった気がする。間隔が空いたからかなあ。馴れてくると、前回に較べてみたら少し順調にお手玉を回すことができたと思う。「名前を呼んでから投げる」から「名前を呼ばずアイコンタクトを交わして投げる」に変わると、ボールを投げる側の姿勢よりも、ボールを待つ側の姿勢が重要になってくる気がする。今、ボールを受けることができますよ、という意志表示が大切なのだと思う。今回はお手玉3個でやった。



 その後、課題であったそれぞれが触れてきた「戦争」についての何かを発表する。今回、発表する人が前に出てするのではなく、車座になって座談会形式で行った。それは随分とやりやすかった。一人当たりの持ち時間は10分。

 今回の課題にあたって、人から教えて頂いたり、自分で色々と見てみたりして、「戦争」に関するものに少しではあるけれど触れてみた。思ったことは、やっぱり自分がとても無知やということやった。だから、発表をする際にも、自分が「戦争」に対してどんな風に感じているか、ということではなくて、どのようなことが起こっていたのかという事実を説明できたらよいと思っていた。まあ、今回は事実を説明するにしても、僕は上手くまとめることができていなかったので、ぐだぐだになってしまったのやけど。
 発表をしてみて感じたこと。発表の準備をする過程として一工程足りてへんかったなあということ。今回はある事実について調べてみて、それを纏めて発表という形やったのやけど、もう一工程、その纏めた中から自分がどのあたりに関心を持っていて、どんな風に感じているかということを踏まえた上で発表する内容を構成しないとあかんかったと思う。そうじゃないと、やっぱ発表していても、聞いていても面白くはないのやろうなあ。


 次回の課題は、今回発表した内容の細部について、それぞれがヤギーさんから指摘を受けた部分を重点的に、今度は5分で発表をする。


 今、お芝居を創作する調査期間として、それぞれが「戦争」について調べている。実際に今回のお芝居のテーマが「戦争」になるかどうかは、現段階ではまだわからないとヤギーさんはおっしゃっていた。
 ただヤギーさんがおっしゃっていた「戦争を体験していない人が語る戦争」というのが、僕はとても興味深かった。
 今回、映像を観ていて思ったのやけど、戦争を体験した人にはその記憶が深く刻まれていて、戦争を体験していない世代がその記憶について、体験された方と同じ密度で次の世代に伝えていくというのは、非常に難しいことであると思う。ただ、だからそれをもうここで途切れさせてしまっていいかというと、決してそんな訳ではなくて、きっとどんな風に伝えていけるのかということについて考えなきゃいけない時期にきているような気がするのだ。
 だから、ヤギーさんが仰っていた「今、現在生きている中でリンクしていく戦争の描き方」についてすごく興味深いと思っている。