『海辺のカフカ』
私はそのとき、この世界にたったひとりで取り残されてしまったような気がしました。とても孤独でした。どんなものとも比べようがないくらい孤独でした。何も考えずにそのまま虚空の中に消え入ってしまいたいような気持ちでした。
《ノート100527》
世界・窓辺・波・目・視線・花
格子・闇・気配・誓い
闇に唄えば・歌声・完璧な幸せ
こちらの世界とあちらの世界
昨日のまっこりは
まあまあなダメージを
残してくれた。
「朝、しんどそうに
歩いていたねえ。」
と通勤途中で
後ろを歩いていた
職場の方に言われた。
ええ、とぼとぼとまあ
歩いておりましたよ。
しんどかったですもの。
『一角獣』
なんだか間がもたなくて空など見上げたりして。あのとき、間違いなくちいさなものとして、大きなものを見上げていたはずだ。
今日はよく冷える。
帰りにあたたかい
カフェオレを飲んだ。
現在、抱えている感情は
自分が抱えなければいけない
感情であったのだ。
そのような心持で
いなくちゃならない。
でも、
どうしてか、どうしてかって
そんなのは
よくわからない。
『海辺のカフカ』
君の心は長い雨で増水した大きな河に似ている。地上の標識はひとつ残らずその流れの下にかくされ、たぶんもうどこか暗い場所に運ばれている。そして雨は河の上にまだ激しく降りつづいている。そんな洪水の風景をニュースなんかで見るたびに君は思う。そう、そのとおり、これが僕の心なんだと。