ひそひそまつり

日々のことをひそひそと。

送り火


叔母の家へ。
蕎麦やら天ぷらやら
発泡酒やらメロンやら
たらふくご馳走になる。
叔母の家にいる
アリスという猫は
極度の人見知りで
最初の内は近寄ると
毛を逆立てて
物陰に隠れてしまっていたけど、
徐々に慣れてきてくれたみたいで、
本当に徐々になんだけど
距離感が近くなってきた。
夜、家に帰ってきたら
前の通りがあり得ない程
人で賑わっている。
送り火を見る為にだ。
家について屋上にあがると
アパートで暮らす人達が
送り火を見る為、あがっていた。
20時頃に「大」の文字に火が灯る。
ああ、ついたなあって、
それから
灯った火が消えていくまで
それを見ていた。
お母さんに抱っこされて
見ていた小さな女の子が
「大」に向かって
手を振っていた。