ひそひそまつり

日々のことをひそひそと。

夜、にゃんこ先生の
鳴き声が聞こえた。
にゃんこ先生の声は
これはにゃんこ先生の声だと
わかるくらい
にゃんこ先生の声だ。
にゃんこ先生の家の前に
タクシーが停車して
それに呼応して
鳴いてらっしゃるようだった。
にゃんこ先生は
誰かのことを待っていて
その誰かがタクシーに乗って
やってきたのかもしれない。
なんにせよ
それはにゃんこ先生にとって
よいものであるべきだと僕は思う。