ひそひそまつり

日々のことをひそひそと。

タクシー

昼から雨が降るらしいので、
バスで会社へ向かう。
途中で腹痛に見舞われ、
バスを降りた。
そこから職場までは
距離があって
歩いていったら遅刻しそうだし、
次のバスもなかなか来なさそうだし。
仕方なくタクシーで行くことにした。
交差点から少し離れた所で
タクシーが来るのを待っていて、
何台かは通るのだが
なかなか空車が来ない。
やっとこさ
空車のタクシーがやってきたと思って
車道の方へ歩みを進めていたら
少し前を立っていた人が
そのタクシーを止めて
乗っていってしまった。
そうか、僕とあなたは
同じものを待っていたのですね、
という思いを含んだ視線で
そのタクシーの後ろ姿を見送った。
その後、すぐに別の空車のタクシーがやってきて
僕も無事に遅刻せずにすみました。