ひそひそまつり

日々のことをひそひそと。

名前

家でお茶を飲んでいたら
妹が仕事から帰ってきて、
そういえば、自分の名前は
どういう意味をもってつけられたのだろうか、
と尋ねてきた。
何、急に、っても、いやなんとなくとしか言わなくて、
僕も一応、兄であるわけだから、
こういうのに答えてやりたいとは思うけど、
そうだなあ、なんでかなあ、全然わからんなあ、と
うーん、うーん、と唸っていた。
ばあちゃんがいた頃、
妹はばあちゃんに同じ質問をしたら、
「女の子らしい子になって欲しいから」と
言っていたらしいが、
父親に聞いてみたら、
なんか、むにゃむにゃ、と言って、
結局よくわからなかったらしい。
「お父さんは質問に対して
むにゃむにゃ言って、それで終ってしまうことが
時々あるよなあ」
と妹は言う。
そうだっけなあ、父親のむにゃむにゃって
うーん、時々言っていたかなあ。