ひそひそまつり

日々のことをひそひそと。

空からゆっくりと

明け方、雷と雨がすごかった。


今日はやっぱ体が大分疲れたのか、ものすごくだるくって、ずっと家にいて、だらだらとしていた。体の節々が痛かったのは、大分ましになった。


テレビで「爆笑問題の戦争入門」を観た。興味深い番組だった。「日本が経験した戦争とはどういうものであったのか」という解説と戦争を知らない世代と実際に戦争を体験した世代との討論が行われた。番組内でゲストで出演されていた品川さんが「戦争について教えてもらっていない」と話すと、戦争を体験した神山さんは「なぜ調べて、自分達で学ぼうとしないのか」とおっしゃっていた。また、矢口さんが「戦争を体験した方でないと、戦争のことはわからない」と話されていたのに対して、太田さんは「それはある意味、戦争を体験した人をつきはなしていると言えるんじゃないか」といった事を仰っていた。

僕も多分、品川さんや矢口さんと同じような感じで「戦争」について感じていると思う。まあ、これは仕方がないことだと思うのだけど、“リアリティー”が感じられないのだ。で、どうするのかということだ。だから、蓋をしてしまっていいのか、ということなのだと思う。戦後に生まれて、今、現在でも世界各地では戦争は行われているのだけど、「戦争」について遠い出来事であると感じている自分が、どのような態度で「戦争」について接すればよいのか。今回はたまたま、お芝居を制作する上での課題として、考えるきっかけになったのだけど、それはこれからもひとりひとり考えておかなきゃならないような気がしている。


あと、あずささんが教えてくれた藤岡みなみさんのブログが面白かった。「戦争」について書かれているのだけど、ここまできちんと言葉にできるのが、素晴らしいなあと思った。



世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド
そのとき何かがかすかに僕の心を打った。ひとつの和音がまるで何かを求めているように、ふと僕の中に残った。僕は目を開けてそのコードをもう一度おさえてみた。そして右手でそのコードにあった音を探してみた。長い時間をかけて、僕はそのコードにあった最初の四音をみつけだすことができた。その四つの音はまるでやわらかな太陽の光のように、空からゆっくりと僕の心の中に舞い下りてきた。その四つの音は僕を求め、僕はその四つの音を求めていた。