ひそひそまつり

日々のことをひそひそと。

葡萄


学校の
夏休みが
そろそろ
終わる頃で
朝、出掛けると
登校中の子供を
見掛ける。
登校中の子供を
見守る為、
近所では町内の人が
立っていたりする。
その中に
一際元気なおばさんがいて
いつも登校中の子供や
そうではない通勤途中の大人にも
とびきり元気な声で
挨拶をしてくれる。
学校が夏休みに入り、
しばらくそのおばさんも
朝、その場所に立っている事はなく、
なんだか静かだなあと
そのおばさんがいつも挨拶をする
横断歩道を通る度に思ったものだけど、
学校が始まったから
そのおばさんも横断歩道の所に立ち、
行き交う人達に挨拶をする。
おはようございまーす、
おひさしぶりでーす、
水を得た魚のように
いきいきと声をだす。
その声を聞きながら
新しい季節が始まるんだなあと思う。
✳︎✳︎✳︎
通勤途中、駅までの道で
葡萄がなっているのを見掛ける。