ひそひそまつり

日々のことをひそひそと。

かもめ


かもめ食堂
旅行鞄を
失くしてしまい
ずっと探していた
マサコさんが
その鞄が出てきて、
だからそろそろ
日本に帰ろうか
と思う。
でも
かもめが飛び交う港で
猫を抱いて
歩いていたおじさんに
その猫を渡されて
なんだかわかんないけど
猫を渡されてちゃったからって
やっぱり
ヘルシンキに留まる事にする。
人がその場所にいる
理由というのは
偶然のような
必然のような
そんなよくわかんない
些細な事であるような気は
確かにするのである。