ひそひそまつり

日々のことをひそひそと。

銀杏


引越しをお願いした
中井さんという方は
「椅子から運んで
いいっすか?」とか
「電子レンジで
パソコンのマウスを
チンしたら
どうなるんでしょうか」とか
言って、楽しそうに笑いながらも
丁寧に、手早く仕事をされる方で
当初お願いしていたより
かなり多くなってしまった
引越しの荷物を
スムーズに引越先に
運んで下さった。
荷物がとりあえず
家に入り
昼食を食べに行く
途中にあった公園には
一面銀杏の葉が落ちていて
そんな中、子供達が
きゃっきゃ、きゃっきゃと
遊んでいたのであった。
夕方にこれまで住んでいた
アパートへ行き
隣の家へ、引越ますという挨拶と
お菓子を渡しに行った。
チャイムを押すと
隣の家の中学生の娘さんが
くまもんのトレーナーを着て
出てきてくれた。
毎朝、この娘さんの友達が
学校へ行くのに家まで
迎えに来ていて、
よくその二人の登校姿を
見かけたりするのだけれど
とても微笑ましいと思う。
何年後かも
仲良くやれていると
ええなあと思う。
そんな娘さんに
お菓子渡して
引越ますんでって伝えたら、
ああ、ああ、って言って
まあ、又、って言って、
手を振ってくれたのだった。