ひそひそまつり

日々のことをひそひそと。

言ったと思う。

今日、職場で
上司がお茶をこぼした。
お茶を淹れてきてもらって
すぐの出来事であった。
こぼれたお茶は
ズボンにかかったらしいのだけど、
まだお茶には口をつけておらず、
熱いか冷たいかわからなかったので
かかった時に
「あつっ」
って言ってから
「いや、つめたっ」
と言い直した。

お茶がこぼれると課の皆が
「もおー」とか言いながらも
拭くものとか持ってきて
皆それぞれに処理をしてあげていて、
僕も同じ課として
そのまま座っているわけにもいかず
一応立ち上がってはみたものの
もお、やるべき事は皆がしていたので
自分のお茶を飲みながら眺めた。

それで「なぜお茶はこぼれたのか」
という話題で話合いになり、
その中で
「眠っている時に体がぴくっとなる
 ことがあるから、その要領で
 こぼれたんじゃないか」説
というのが浮上してきたが、
上司は
「いや、眠ってなかったからね」
とその説を一蹴した。
それから、皆は
眠っている時に体がぴくっとなる
話題で少し盛り上がっていくのだが、
その間にも上司は
「おれは眠ってなかったからね」
と多分1度か2度は言ったと思う。