ひそひそまつり

日々のことをひそひそと。

へんげちょう


楠堂さんの
描いた
へんげちょうという
絵の前にいた。
蛹から蝶が
今まさに出てこよう
としていて
蝶の体は白い、
光っているようにも見える、
その光は
初めて世界に触れて
放たれるような、
そんな光だ。
楠堂さんの絵は
観ていると
静かで
その静けさで
生きるだとか死ぬだとか
そういった所の事について
心が感じるのだ。