仕事から帰って、なんか疲れたと思い、
寝転んでいたら、眠ってしまっていて、
あついなあと思って目を覚まして、
自転車に乗って、コンビニに行って、
アイスとお茶を買った。
外は結構、風が吹いていて、
自転車に乗っていたら心地が良い。
月がいい色をしていた。
月に対して、いやあ、いい色をしているねえ、
と誉めても、
何だ、その曖昧模糊とした、気のない誉め方は、
と言われてしまうのではなかろうか、と
自転車に乗りながら考えていた。
帰って、買ってきたお茶を飲んで思い出したのだが、
以前、かなり前、
ペットボトルの気に入っているお茶があって、
それをよく飲んでいて、
ある日、そのお茶を飲んでいる時に、
誰だったか忘れてしまったけど、
誰かに、そのお茶って鳥のえさの味がしますよね、
って言われて、
ああ、そうかなあ、僕は結構好きやけどねえ、
鳥のえさってあんまり知らんからなあ、とか話していて、
でもなんか、それ以降、そのお茶を全然飲めなくなってしまって、
そんな経験があったなあと思い出した。
でも、それがなんというお茶であったかとか、
僕は誰にそれを言われたのかとか思い出せなくて、
もしかしたら、人からこんな話があったよって聞いただけだったり、
あるいは、何かの陰謀で僕に植え付けられた
記憶であるのかもしれなくて、
とりあえずアイスを食べた。