水泳キャップおじさん

朝、バス停の近くを歩いていたら
おじさんがダッシュで駆け抜けていった。
そのおじさんは
ころころとした体型で
なぜか水泳キャップを被っていた。
どうやら、今、バス停を発車しようとしている
バスに乗りたくて、ダッシュをしているようで
「待ってくれ、待ってくれ」
と言いながら走っていた。
その様子を見ていて、
これは失礼なのかもしれないが、
ああ、一日って素晴らしい、と僕は思った。
なぜその様子を見てそんな風に思ったのかわからないが、
なんか、ああ、そうか一日って素晴らしいものなのだ、
と思い到ってしまったのだ。
まあ、水泳キャップおじさんにしてみたら
それどころではなかったとは思うのだけれど。