ひそひそまつり

日々のことをひそひそと。

茜色


夕方
スーパーで
頼まれていた
醤油とお茶を買い
鴨川沿いを
自転車で帰る。
小さな女の子が
拾った何かを手にし
お母さんにこれは何かと
訊ねている。
いつか娘も
拾った何かを手にし
これは何かと聞いてきたり
するのであろうか、
と考える。
夕方、
空には雲が多く、
その一部が西日で染まっていて
交差点でそんな空を
ぼんやり見上げる。
家に帰ると、
娘はぐずっている。