ひそひそまつり

日々のことをひそひそと。

鹿


奈良へ行く。
靴屋さんへ。
足のサイズを
店員さんに
測ってもらったら
どうやら僕は
左の方が少し
大きいようで
中敷を入れるとかして
調整した方がいいですよ、
と教えてもらう。
マスボンさんが書いた
春のフーガという小説に
左右の足のサイズが
大きく違う
バイオリン弾きの男が
出てくることを思い出した。
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休憩に入った
喫茶店は
居心地がよくて
すっかりとくつろいでしまい
帰りに乗るつもりだった
電車の時間が過ぎてしまう。
まあでもいい時間だったし
気持ちのよい夕方を
散歩できたのでよしとする。
そういえば鹿、居なかったなあ。
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寝坊した 朝の光を 吸収し 夢の続きが 膨らんでいく