ひそひそまつり

日々のことをひそひそと。

NO


「NO」という
映画を観る。
南米チリ
1988年
ピノチェト政権下
政権の是非を問う
国民投票が実施される。
YESかNOか。
NO派の広報を担当する
レネさんを主人公に
物語は進む。
映画は実話を基に
作られていて
国民投票の結果、
レネさんが担当した
広報も上手くいって
予想を覆して
NO派が勝利する。
勝利が決まった夜、
街は歓喜に溢れるんだけど、
その立役者の一人である
レネさんは
静かにその輪を離れていく。
ああ、レネさんは
プロの広告マンなんだなあ、とか
NO派の広報のあり方を巡って、
NO派の中でも意見が割れてて、
その反対している人の意見も
よくわかるなあと思っていたから
レネさんのその立ち去り方が
印象に残った。
家に帰って、犬男さんのアルマジロジックを
本棚から出してくる。
そのあとがきには
「僕達は政治の木の下で過ごしている」
と書かれている。
ふむ、と思う。