ひそひそまつり

日々のことをひそひそと。

ほんのちょっと今ここだけの


夜中に
校庭の片隅にある
鉄棒で
斜め懸垂を繰り返す
子供は悲しい、
けれども
なんだかおかしくて
すこし笑ってしまう。
知久さんの歌は
死んでたり、生きてたり、
悲しかったり、おかしかったり、
ごちゃ混ぜになってて、
お酒を呑んでいなくても
酔っ払ったような気分になる。
それはきっと知久さんが
お酒が大好きだからなんだろう。
ほんのちょっと今ここだけの歌で
ああ、自分は今、ここにいるんだなあ、
と思える。
知久さんの歌を聞いた帰り道、
月が綺麗だった。
満月だそうだ。