ひそひそまつり

日々のことをひそひそと。

熊ヶ井旅館


お世話になった
熊ヶ井旅館には
ごんちゃんという
犬がいて
出掛ける時には
お見送りを
帰ってきたら
お出迎えを
してくれる。
ごんちゃんは
餌が欲しかったり、
散歩をしたかったり、
何か要求があると
すくっと立ち上がる。
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熊ヶ井旅館は
ご飯が美味しい。
帰る前に
朝ごはんを頂いて
それから女将さんが
話しを聞かせて下さった。
盛岡の事とか、旅館の事とか。
話をしながら
いい街でしょ、盛岡って、と
女将さんは何度か仰った。
ええ、確かにそう思います。
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帰り際に女将さんが
麹と味噌を炒めてペースト状にしたもの、
(ごはんに載せたり、うどんに入れても美味しいらしい)
それと、ばっけ味噌を作る為の
ふきのとうを持たせて下さった。
バスセンターに行くまでの道で
散歩帰りのごんちゃんとも会えて
さよならできた。
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空港までの
バスに乗りながら
クラムボンで読んだ
友部さんの本に書いてた事を
思い出した。
滞在して、すごくいいなあ、と思った街も
タクシーに乗って、帰りの駅名を告げると
なんとなく街が素っ気なくなってしまう気がする。
とか、多分そういった事を
書かれていた。
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盛岡はよい天気やったが
京都に戻ると曇り空で
近所の桜の木の花弁も
結構落ちてしまっていた。