ひそひそまつり

日々のことをひそひそと。

朝市


朝、
早く起きて
神子田の朝市へ
出掛ける。
肌寒い。
朝市では
野菜やら果物やら
それだけじゃなくて
洋服やらラーメンやら
なんや色々売っている。
各店を見回って
朝ごはんに
おにぎりをいくつか買って
ベンチに座って食べる。
店の人同士が
話してはる会話を聞いて
面白い所やなあって思う。
おにぎり食べてから
又、見て回ってたら
店の人が、
観光やんなあ、どっから来たん
て話し掛けてきてくれて
京都です、って言ったら
そうか、そうか、遠い所からって
まあまあ、座って行きいなあって
店の中に入れてくれた。
店内にはだるまストーブというのが
置いてあって、
神子田の朝市は一年に300日位
やってはるらしいけれども、
このだるまストーブのお陰でどんな寒い朝も乗り越えられるんやって教えてくれはった。それからそのストーブの周りに色々な人が入れ替わり立ち替わりにやってきて、怒濤の如くに話を聞かせてくれはって、やれ、俺は昔京都に行ったことがあって、祇園の一見さんお断りの料亭にいった事があるんやとか、俺が京都で好きなんはデラックス東寺やなあ、兄ちゃん、デラックス東寺って知ってるか、そうかそうか、なかなかええ奴やなあ、とかここにいる人の話は全部半分くらいで聞いとかなあかんで、とか。結婚と商売で大事なんはどっちも忍耐やなあ、とか。
短い時間だったけど
店の方同士の人間関係が
会話の中で
少し垣間見れたりして
すごく興味深い時間だった。
帰る時に
又、来いよおって言って
声を掛けてくれはって
ああ、そうやなあ、
又、来たいなあと思いながら
お辞儀した。