ひそひそまつり

日々のことをひそひそと。

ローラースケート

空気が澄んでいて
月や星の輪郭が
くっきり目に思える夜。
なんだか年末なんだなあという
感覚が薄い気がする年の瀬。
道で少年がローラースケートの
練習をしている。
ヘルメットをかぶって
ひじやひざにパッドをつけている。
近くには少年の父親と思しき男性がいて
少年のローラースケートの練習を
手伝っている。
「ほら、左足出して、左足出して!」
男性のアドバイスが夜道に響く。
少年は強張った表情で
ローラースケートをしている。