ひそひそまつり

日々のことをひそひそと。

哀愁

バス停に立っていたら、
前に立っている女の人を
男の人がナンパをしていた。
時間を尋ねる所から始まった。
なかなかそういう現場を
目の当たりにすることがないので
どきどきとしていたのだが、
悲しいかな、その人は全く相手にされなくて
最後に名前だけでも教えてくれませんか、
とか言ったけど、それも無視されて、
とぼとぼと去っていって、
近くのコンビニに入っていった。
実に哀愁漂う背中であった。
僕は家に帰ってから
素麺を食べた、
それから梅酒を飲んで眠るのだ。