ひそひそまつり

日々のことをひそひそと。

たまたま

豊島さんが出演されている
コンブリ団さんの「ムイカ」というお芝居を
大阪のウィングフィールドという劇場に
観にいきました。
タイトルの「ムイカ」は
8月6日のことを指します。
1945年に広島に原爆が落ちた日です。
作家で演出のはしぐちさんは広島のご出身だそうです。
大学で関西に出てこられて、
もうこちらに住んでいる年月の方が長くなったとのこと。
たまに実家に帰るのに、はしぐちさんの母親に
「広島に行く」と言うと注意されるのだとか。
「行く」ではなくて「帰る」でしょ、と。
「ムイカ」を観終えてから、
劇場を出て、たくさんの人が通る
商店街を歩いていると
とても不思議な気分になりました。
なんかこう自分を初めとして、
たまたま、今、生きている人達が
歩いたり、話したり、食べたり、とか
しているのです。
ほんとにたまたまなんだよなあ、と思いながら、
地下鉄の駅を降りていきました。