ひそひそまつり

日々のことをひそひそと。

政治の木

「戦争と人間」という映画を観た。
3部構成になっていて、合計9時間という超大作。
今日、観たのはその内の第1部「運命の序曲」。
戦争とそれに翻弄されていく人間と。
私利私欲、憎しみの連鎖、貧困、弾圧。
観終えて、色々と言葉にしてみようと思ったのやけど
なんかこう、駄目。
思い起こしたことを挙げておこうと思った。

7月に上演する「アーカイヴ定吉1950」。その中の台詞。

「権力に対してもそれは間違ってると言える人間をたくさん育ててやで?そういう人が攻撃されへん世の中を作っていかなあかんねん。」

詩人 田口犬男さんの
『アルマジロジック』という詩集のあとがき。

『「政治の木」の下で、わたしたちは生きています。「政治なんて信じない」と言っているひとたちだって、「政治の木」の、ときに明るくときに暗鬱な木陰から逃れることは出来ません。勿論わたしたちには、そしてとりわけ詩人たちには、森の熊のように「政治の木」の幹を激しく揺さぶることなんて出来ません。それでは、いったいどうしたら良いのだろう―。それが分からないから、わたしはこの本を書きました。(以下略)』