ひそひそまつり

日々のことをひそひそと。

ペットボトル

夜、帰り道を歩いていたら
コポンコポンという音が聞こえる。
後ろを歩いている人は
随分と愉快な足音の人だと思う。

しばらく歩いていても
そのコポンコポンは消えない。
付いてくる。
後ろを歩いている人と
めっちゃ帰り道が一緒なんやなあと思う。

ちと細い道に入り
まだコポンコポンが着いてくるから
こりゃ変だと思い、
後ろを振り返ってみたら誰もいない。
僕の鞄の中に入っている
ペットボトルの水が立てていた音だった。