ひそひそまつり

日々のことをひそひそと。

純粋な穴

朝、職場で窓の外から蝉の鳴き声がしていた。オフィス街である職場で聞こえてくるのは珍しいなあ、と思って、鳴き声の方角を見ていたら、職場の方が「これは着信音だ」と言った。え、まじっすか、と聞き返したら、「いや、嘘だ」と答えられた。


昼、ごはんを食べた後で眠たすぎたから、小さな応接室で椅子にもたれかかって、口をあけて、ガーと眠っていたら、職場の方が入ってきて、「なにをそんなに疲れているの」と聞かれた。自分でもよくわからない。なんかこう全体的にぼんやりしている。その方は昨日、東京に出張に行ってらして、京都も暑いけど、東京も暑かったって言ってはった。質が違う暑さなそうな。今、青森に行ってはる人からは、こちらは涼しいよー、ってメールが来てたな。いいなあ。


帰りにスーパーでわらびもちを買った。とっても安かったから。まだ冷蔵庫に冷やしたままだ。そして、コーンフレークも買った。ケロッグだ。この間からなぜか、すごく欲していたのだ。



世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド
「意味もないし、どこにも辿りつかない。しかしそんなことはどうでもいいのさ、誰も意味なんて必要としないし、どこかに辿りつきたいと思っているわけではないからね。我々はここでみんなそれぞれに純粋な穴を掘りつづけているんだ。目的のない行為、進歩のない努力、どこにも辿りつかない歩行、素晴らしいとは思わんかね。誰も傷つかないし、誰も傷つけない。誰も追い越さないし、誰にも追い抜かれない。勝利もなく、敗北もない」