酔っ払った。結構、飲んだから。やっぱワインがきいたかなあ。
皆さんと解散して、僕はふわふわとしていて、すこしばかり酔いが醒ましたいと思ったから、スターバックスに寄った。
書いておきたいと思ったことがあったから、ノートとペンを出して、ふわふわとした文字で書き記しておいた。ふわふわとした状態であるからこそ書けるようなことはきっとあるのではないかなあ、疑わしいけど。
帰りの電車で眠ってしまって、真っ暗な電車の中で起こされた。終点だった。終電だったし、しょうがないからタクシーで帰った。
帰ってテレビをつけたら、オランダとスロバキアのサッカーの試合をしていて、ロッベンてすごいんだなあ、とか思っていたら眠ってしまっていて、目を覚ましたらもお夜中だ。
さっきから雷で空が時折光るのだが、雷鳴は聞こえない。
『世界の終りとハードボイルドワンダーランド』
僕はながいあいだ言葉もなくじっと彼女の顔を見つめていた。彼女の顔は僕に何か思い出させようとしているように感じられた。彼女の何かが僕の意識の底に沈んでしまったやわらかなおりのようなものを静かに揺さぶっているのだ。しかし僕にはそれがいったい何を意味するのかはわからなかったし、言葉は遠い闇の中に葬られていた。