ひそひそまつり

日々のことをひそひそと。

夜ははてしなくどこまでも膨らむ

クリーニング屋さんに
洗濯物を出す。
店が駅の側にあるので、
帰りが遅くなりそうな時には
出掛ける時に洗濯物を受け取り、
駅のコインロッカーに入れて出掛ける。
帰って来た時、駅から出て、
しばらく歩いてからポケットに
コインロッカーの鍵が入っているのに気付き、
しまったと駅に戻る。
という一連の流れが連続で何度か繰り返されている。


ツタヤで連続もののやつを借りていたのやけど、
今日、続きを借りようと思っていったら、
ツタヤが模様替えをしていて、
前あった場所にその借りようと思ってたのがなかった。
ここか、と思しき棚を捜索してみたのやけど、
全然見つからへんから、店員さんに聞いてみたら、
店員さんもさっき僕が探していた
思しき棚を探してくれて、でも見つからへんから
他の店員さんを呼んできて、探してくれて、
でもなかなかでてこず、
もしかしたら何らかの事情で店から
失われてしまったんじゃないか、続きが気になるのに、
とか考えていたら、最初に探してくれていた店員さんが
あった、と言い、その探していたDVDは
思しき棚の隣の棚に並べられていた。
盲点であった。


『十字路のあるところ』
そう、夜ははてしなくどこまでも膨らむ。だから私は夜が好きなのだ。どれほど拾い続けてもきりがない。散歩のしがいがある。この世でいちばん楽しいのはきりのない散歩で、私はまだまだ夜を往きたい。どんどん膨らませたいのだ。