ひそひそまつり

日々のことをひそひそと。

ナイル

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娘と動物園へ行く
朝は寒いが
昼から日が射してあたたかい。
動物園に入り
すぐの所にライオンがいる
ナイルという名前
眠っている。
ナイルはもう20年以上生きていて
ライオンでいうと超高齢になるそうだ。
掲示された説明によると
もう看取るという段階にあるそうだ。
動物園は命を学ぶ場でもあるから
ナイルが穏やかに最期の時を迎えられるよう
動物園としても接していくと書かれていた。
***
もう15年以上も前のこと
動物園へ行って
ライオンのごはんの時間で
肉のかたまりが与えられた。
どれだけ荒々しく食べるのだろうと
見ていたら
そのライオンは肉をペロペロとなめだして
なんだか猫みたいだなあと思ったものだ。
あれがナイルだったんだなあ。
***
娘とは月に一度くらいは
動物園へ遊びに行ってる。
ナイルが穏やかな時間を
過ごせるといいと思う。