ひそひそまつり

日々のことをひそひそと。

風が吹いた


夕方に
妻と娘と
近所の
電気屋さんへ。
娘を抱いて
店内を歩く。
色々な色の
電球が並んでいて
娘はそれを
じっと見る。
扇風機の前に行き、
風にあたる。
娘は風にあたると
ぶるぶるっと
震える。
帰り道、商店街を
歩く。
これが郵便局で
金物屋さんで、ケーキ屋さんで、
娘に話し掛けながら行く。
娘がぶるぶるっと震えた。
風が吹いたのだ。