ひそひそまつり

日々のことをひそひそと。


二月もおしまい。
春のような陽気。
妻と義母あいこさんと
今宮神社へ。
梅がちらほら
咲いている。
炙り餅を食べて帰る。
通りを挟んで対面に
炙り餅の店が二軒。
本家と元祖やったかな。
本家の方に入る。
隣のテーブルで食べている
家族連れのお父さんは
餅が大好物なんだって
美味しそうにぺろっと食べて
店から出ていった。
その家族は引き続き
向かいの元祖の方の
店へ入っていく。
さすが餅好き。
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小さい部屋さんへ。
静かな春展を観る。
トリコトリさんの
植物の標本箱。
モリアイさんの
日々の風景を写した
レターセットやポストカード。
木村毅さんの木の欠片。
いずれも日々過ごしている中で
見逃してしまいそうな
そういった物事を
愛情を持って見つめている。
トリコトリさんの植物標本で
僕が気になったのは
カイノキという音符のような形をした種。
漆の木の一種でよく見ると
種に樹液が付いているのと
トリコトリさんがルーペを持って
教えて下さる。
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きさら堂さんへ。
珈琲を飲んで
チーズケーキを食べて。
雑誌を読んで。
あああ、落ち着く。
帰りにくるみ餅を
おすそ分けして頂く。