ひそひそまつり

日々のことをひそひそと。

フード


ほんとに
寒くなってきた。
朝、小学校の
前を通っていると
子供がたくさん
歩いている。
ポケットに手を入れて
寒そうに歩く子供は
スウェットの
フードもかぶっている。
校門の前には
元気そうな
女の先生が立っていて
大きな声で
おはようと声を掛けて、
ポケットから手を出してねえ
と言っている。
フードを被るの少年も
ポケットから手を出す。
校門に入ったら
スウェットの帽子を脱いでねえ、
と大きな声でその先生は言う。
きっとあの少年は
校門に入ったらフードを取るだろう。