ひそひそまつり

日々のことをひそひそと。

屋上


朝、屋上に
洗濯物を
干しに行って
その時に
思い出したのは
今年の元旦の事だった。
元旦の朝は
この屋上で
朝日が出てくるのを
待っていて
近くのアパートの
屋上にも
朝日が出てくるのを
待っている人達がいて
とても寒くて
その人達は
おしくらまんじゅうをして
体を温めていて
おしくらまんじゅうって
懐かしいなあと思っていたら
朝日が顔を出して
明るくなって
日が差すと暖かかったなあ、と。
それで屋上から
街を見ていて
気付いたら
そのおしくらまんじゅうを
していた人達は
屋上にはいなくなってた。
あれからほぼ11ヶ月が経つ訳だけど
あの人達はどんな11ヶ月を
過ごしたのだろうなあ。
初日の出を待つのに
おしくらまんじゅうをするって
よい感じの事のような気がする。
この屋上はいい屋上で
夏にはここへ来て
あずきバーを食べたりしたなあとか、
大文字の送り火を見たなあとか、
そういう諸々の事を
思い出したりするのは
引越しが近づいてきてるからに
他ならない。