いるのにいない日曜日

寒くなると
通りを歩いていると
飲み屋さんの看板等に
おでんあります、
等と書いてある。
それを見ると、
ああ、おでんが食べたいなあ、
と思うのだが、
その看板を通り過ぎてしまうと
どういうわけだがおでんの事を忘れてしまい、
なかなか食べる機会のないまま
今年の冬もここまできた。
夜ごはんがおでんであった。
おでんができるまで
三好銀さんの
「いるのにいない日曜日」
を読んでいた。
三好さんの世界は不思議だ。
すごく日常に寄り添っているようで
なにかずれがあって、
ただそのずれがありえるもののように感じられ、
そうかそうか、
日常ってなかなかに不可思議なもの
だったんじゃないか、と思えるような
そういった読後感。
それを読み終えてから
おでんを食べた。