牡蠣フライ

洋食屋さんに夜ごはんを食べにいき、
牡蠣フライを注文した。
店内は家族連れがたくさんいて、
隣のテーブルには
おじいさんとおばあさんが食事をされていたのだが、
それぞれの前に置かれているライスのサイズが
尋常ならぬ大盛りであったのが気になった。
牡蠣フライは季節になると食べたいなあと思い、
今年も11月頃に一度スーパーで買って、
家であたためて食べた。
それは確かに牡蠣フライであり、
全然牡蠣フライではあったのだが、
どこか自分の中で腑に落ちない部分があり、
なんというか自分が抱えている理想の牡蠣フライ像とは
異なる感じがしていて、
ただ言わずもがな理想と現実には
少なからずギャップというものがあり、
それは致し方がないことであると思っていた。
隣のテーブルのおじいさんとおばあさんの
大盛りライスは着々と食べられている。
セルフサービスである福神漬けをたくさんのせて
食べている。
隣のテーブルのおじいさんとおばあさんは
よく食べるおじいさんとおばあさんであったのだ。
やがて自分のテーブルにも牡蠣フライがやってくる。
あつあつのそれを一口かじると、
あ、これ理想のやつじゃん、と思った。