左目の充血がひどくなってしまった。
前日はまだ余裕があって周りの人もそういう対応やったけど、
ここまで赤くなってしまうと、
「左目が充血して、赤すぎて、周りの人がひいてしまう」問題となり、
職場の人達にも、病院に行きなさい、病院に行きなさいと
言われるので、その指示に従うことにした。
以前、職場の方で目の状態が良くなくて、
勤務時間中に少し抜けて眼科に行ってきたという人がいて、
その人に、どこに行ったんですか、と聞いたら、
あそこ、って外を指差した。
職場のビルから見える通りを挟んだ向かいに
確かに眼科の看板があって、僕は今までそれを気にしたことがなかった。
近いからちょうどいいや、と思って、そこに行く事にすると、
教えてくれた職場の方が奇妙な所やよー、と言った。
仕事が一区切りついた所で眼科に行くと、
受付はすごくゆるーい感じのおばさんで、
先生はやさしそうなおじさんなのだが、早口で何を言っているのか
よく聞き取れなかった。
診察はすごく迅速だった。あっと言う間だった。
先生が「はーい、じゃあこれ見て」って光る棒みたいなんを見て、
「朝、目やには出た?」と聞かれて、「はい、多分」と言うと
「結膜炎だ。目薬出すから、これ8滴くらいしたら直るから」と言われて、
受付でゆるーいおばちゃんに「おだいじにー」と声掛けられて、
目薬渡されて、終了だった。
職場に帰り、僕は教えてもらった人にその眼科の事について
話したかったのやけど、その人は外出していて会えなかったから、
仕事が終ってから、ほんと奇妙な感じでしたよ、とメールをした。
そしたら、自分も行った時にあまりにも不思議な感じで
壮大なお医者さんごっこにつき合わされているような錯覚を得たよ、
そんな不思議処の雰囲気を味わえてよかったねえ、おめでとう。
と返信がきた。
僕はその不思議処という言葉がすごく気に入った。